パキスタン南西部地震 死者328人に 州が非常事態宣言

■2013年9月26日(木)

 パキスタンでマグニチュード7.7の地震がありました。詳細の記事を転載します。

 

 

【ニューデリー=岩田智雄】パキスタン南西部バルチスタン州で24日に発生した地震で、地元メディアは25日、328人が死亡し、440人以上が負傷したと伝えた。イランとの国境付近の山間部で多くの家屋が倒壊し、市民が下敷きになっているといい、死傷者はさらに増える可能性がある。 

 パキスタン紙ドーン(電子版)によれば、被災地は都市から遠く離れているうえ、道路が破壊されるなどして救援作業は難航している。バルチスタン州は現地に非常事態を宣言して対応に当たっている。

  震源地に近い同州アワランでは、簡素な土塀造りの家屋の約90%が倒壊するなどした。地元当局者はロイター通信に、アワランだけで285人の遺体を確認したとしている。州当局はアワランにテント1千張り、食糧500袋、医薬品を送り、救急車15台を派遣した。イランやトルコ政府が救援部隊の派遣を申し出たという。

  ブレディ州報道官はフランス通信(AFP)に「医薬品が不足しており、病院では負傷者を治療する場所が足りない」と述べ、重傷者をヘリコプターでシンド州のカラチなどに搬送していると明らかにした。

  中国の援助で開発が進むグワダル港の沖合には、海底が隆起して小島が出現、専門家は地元テレビに島からメタンガスが放出されていると明らかにした。波で浸食され、次第に姿を消すだろうとしている。

  在カラチ日本総領事館は、バルチスタン州滞在を把握している邦人全員の無事を確認した。

 

2013.9.26 01:30  msn産経ニュース

 

コメント: 0 (ディスカッションは終了しました。)
    まだコメントはありません。