大震災・揺れの犠牲90人超 宮城・山形・福島など1都8県

■2013年5月17日(金)

 ・17日の河北新報社のWebで興味深い記事がありました。記事中の地震による犠牲者の内訳の中で家庭でできる地震防災対策は家具の転倒防止ですね。阪神淡路でも家具の転倒による犠牲者が多発しました。まだ転倒防止をされていないご家庭は検討してみてはいかがでしょうか。参考までに家庭でも使用できる商品のカタログを掲載しておきます。

   

ページURL:http://www.kahoku.co.jp/news/2013/05/20130517t73025.htm

 

 最大震度7を記録した東日本大震災の死者・行方不明者のうち、住宅の倒壊など地震を原因とした犠牲者は1都8県で少なくとも90人を数えることが、河北新報社の調べで分かった。東北では宮城、山形、福島3県で51人に上る。津波の犠牲の陰に隠れがちだが、地震そのものの死者数も少なくない。揺れへの備えの再点検があらためて求められている。

 

 震災の死者・行方不明者数は14日現在で1万8559人。津波による水死が大半を占める。地震によって命を落とした後に、津波にのまれたケースもあるとみられ、揺れによる犠牲者は90人を上回る可能性がある。

 

 本震と、その後1年の余震で犠牲者が出た全国の自治体に、地震による犠牲者の被災状況を聞いた。都県別と原因別の犠牲者数は表の通り。

 

 原因別に見ると、土砂崩れ・ダム決壊・落石の犠牲者が30人で最も多く、全体の3分の1を占めた。被災現場は6カ所で、白河市葉ノ木平地区の土砂崩れで13人、須賀川市の藤沼ダム決壊では8人が犠牲になった。

 

 ほかは住宅建物・立体駐車場・橋の倒壊が14人(15.5%)、つり天井や壁、照明、屋根瓦など「非構造部材」の落下が11人(12.2%)、照明塔や屋根など高所からの転落が9人(10.0%)など。

 倒れた家具の下敷きになって4人が亡くなったほか、避難中に転んだり、階段で転倒したりして死亡した人もいる。

 

 震災は、死者28人が出た1978年の宮城県沖地震を教訓に建物の耐震基準が強化された81年から30年目に起きた。耐震化が済んだ学校や住宅の倒壊被害はある程度抑えられた一方、国土交通省によると、建物の骨組みに関係ない非構造部材の落下被害報告は2000件を超えた。

 

 震災を教訓に、国はホールや体育館などのつり天井の耐震対策を来年4月から義務化する。

 

 防災関係者の間には、人が活動している日中に震災が起きたため、揺れの被害が少なかったという見方もある。仙台市消防局は「地震が夕食時や就寝中に起きれば、揺れによる火災や家具転倒による人的被害がもっと増えていた」と指摘し、早急な地震対策を促す。

 

家具転倒防止商品のカタログ
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